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厚生年金基金への請求忘れ

年金は自分で請求しないともらえません、請求漏れにはさまざまなパターンがあります。
その中で比較的多い請求漏れのひとつに、厚生年金基金への請求漏れがあります。
10年未満の厚生年金基金の記録を管理し、給付も行っている企業年金連合会は、未請求の状況について統計をとり、その結果を発表しました。
(企業年金連合会とは・・厚生年金基金に加入していた会社で働いていた方で、10年未満で脱退した方の給付を行う団体です)
平成25年7月時点での裁定請求書未提出者は、受給者全体の8.1%います。未提出者のうち、62.6%が年金額1万円未満、76.6%が2万円未満の少額の者となっています。
そこで今、企業年金連合会では、未請求の方に、請求をうながす書類を送付しています。今まで住所が分からず、書類を送付できなかった方にも、住基ネットワークによって住所を特定し、書類を送付するなど工夫もしています。
でもまだまだ請求されていない年金が残っているのが現状です。
厚生年金基金は、国の老齢厚生年金を一部代行し、さらに上乗せの年金も支給してくれます。請求がもれていると、せっかく基金に加入していたのに、本来もらえる年金額より少なくなります。基金に加入している会社に勤務していれば「年金給付額が増える」というメリットがあるはずなのに、「年金給付額が減る」というデメリットの方が多くなってしまいますね。
在職期間が短いと、自分が基金に加入していたかどうか分からないまま退職している場合があります。自分が厚生年金基金に加入していたかどうかは、年金事務所の窓口で教えてもらえます。心当たりがある方は確認してみましょう。
年金事務所に平日の昼間に出かけられないときでも、毎週月曜日であれば、19時まで開庁しています。また月1回ですが、第2土曜日も開庁しています。平日の昼間働いている方は利用してみるとよいでしょう。