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いくら増えるの?将来の年金。

会社員の方は、毎月、給与から天引きされる厚生年金保険料の額を見て「こんなに毎月引かれて、自分の老後にはいくらほどの年金給付額になるのだろうか・・」と考えてしまう方も多いと思います。
厚生年金保険料率は、現在、16.766%です、これを労使折半しますので、本人負担は、8.383%です。たとえば、月額30万円の給与を受け取っている方は、毎月25,149円の厚生年金保険料を支払っています。
(厚生年金保険料率は毎年9月に引き上げられ、平成29年の9月には18.3%まで引き上げられます!!これから、かなり負担が大きくなりますね)
では実際に、いくらの保険料を支払えば将来いくらの給付になるのでしょうか?(平成25年度の再評価率と物価スライドで計算しています)
月給30万円のDさん(30歳)厚生年金保険料を1年間 301,788円支払い
 →65歳からのもらえる老齢年金が、1年間につき39,278円
月給40万円のEさん(40歳) 厚生年金保険料を1年間   412,440円支払い
 →65歳からのもらえる老齢年金が、1年間につき46,473円
(年度ごとに、物価スライドと再評価率が異なります、金額はご参考までに!)
DさんとEさんが1年間支払う厚生年金保険料は、Eさんのほうが110,652円も多いのに、将来もらう年金額は、Eさんのほうが1年間7,195円多いだけです。
会社員が毎月支払っている厚生年金保険料は、65歳からもらえる「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」に対して支払われており、「老齢基礎年金」はかけた保険料の金額には関係なく、支払った年数で決まります。
DさんとEさんの1年間支払う厚生年金保険料の金額は異なりますが、65歳からもらえる「老齢基礎年金」の金額は同じです。
(保険料を多く支払ったEさんがDさんより多くもらえるのは、老齢厚生年金の部分だけです)
上記の内容から考えると、保険料を多くかけたからといって、もらえる年金額の回収率は、比較的低いということになりますね。